介護と福祉の資格

地域社会を支える福祉と介護の仕事は、決して華やかではありませんが、人気のある職種のひとつです。従来、比較的簡単に取得できる資格も多かったのですが、法令改正で、しだいに国家資格に移行していくと予想されます。

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社会福祉士 <国家資格>

介護福祉士と同様に、1987年に導入された新しい国家資格です。介護福祉士の資格を取得した人の多くが、次に取得しようとするのが社会福祉士です。これまで、社会福祉士は資格をもっていても、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)の方が優遇されることが多く、資格を十分に活かせないこともありました。ですが、2006年から総合的な相談業務は社会福祉士しかできなくなりました。今後は社会福祉士の存在がもっと重要になってくるのです。

社会福祉士という職業

どんな仕事?

社会福祉士は、心身に障害がある人や介護を必要とする高齢者など日常生活を送る上で支障がある人の相談にのり、どうすればよいのかを考え、助言をしたり生活に必要な援助をしたりするのが主な仕事です。要介護者やその家族の生活だけでなく精神面の相談にものります。福祉や介護に関する相談全般を受けるので、専門的な知識や技術が要求されます。社会福祉士は介護福祉士と違って、相談業務がメインなのでデスクワークが中心と思われがちですが、必要に応じて相談者の自宅に訪問して助言・指導することもあります。また、2006年4月からは「地域包括支援センター」での総合的な相談業務は、社会福祉士しか行なうことができなくなりました。社会福祉士が行なう仕事は、この資格がなくても働くことができます。ですが、社会福祉士の資格を取得していると、より専門的な知識があるということの証でもあるので、雇用する側や利用者の信頼が厚くなります。

どこに就職するの?

社会福祉士の活躍の場は広く、公的な社会福祉協議会、保健所、社会福祉施設をはじめとして、在宅介護支援センター、病院などの医療施設、救護施設など福祉全般に関わる施設に勤務できます。社会福祉士の仕事は、資格がなくてもできますが、就職や転職するにはやはり有資格者が優遇されます。公的な施設で働きたい場合は、地方公務員の試験を受験する必要があり、競争率も高く就職は厳しいです。

収入はどのくらい?

勤務先によっても異なりますが、公的な施設に勤務した場合は地方公務員扱いになります。勤務形態も規則的で日中であること、体力的負担はあまりないことを考えると、比較的恵まれた収入といえるでしょう。平均的な月収は16〜20万円前後、年収にすると300〜500万円(平均400万円ほど)です。

社会福祉士試験を受験したい

受験資格

社会福祉士の受験資格はいくつかあり、他の資格よりも複雑です。あなた自身、どのパターンに当てはまるのかを把握しておきましょう。

・福祉系の4年制大学で指定科目を履修して卒業した人

→そのまま受験が可能です。

・福祉系の3年制専門学校で指定科目を履修し卒業した人

→1年間養成施設で業務経験をした後に受験が可能です。

・福祉系の2年生短大で指定科目を履修して卒業した人

→2年間養成施設で実務経験をした後に受験が可能です。

・一般の4年制大学を卒業した人

→養成施設または1年以上の通信課程を修了後に受験可能です。

・一般の3年制専門学校を卒業した人

→1年間の実務経験および養成施設または1年以上の通信課程を修了後に受験可能です。

・一般の2年生短大を卒業した人

→2年間の実務経験および養成施設または1年以上の通信課程を修了後に受験可能です。

・5年以上、児童福祉司・老人福祉指導主事などの職務経験がある人

→そのまま受験が可能です。

これ以外の場合、4年の実務経験(指定施設での指定業務)があり、養成施設または1年以上の通信課程を修了した場合も社会福祉士の受験資格を得ることができます。

試験日程・会場

毎年1月下旬に試験が実施され、合格発表は3月末に行なわれます。受験の申し込みは例年、9月上旬〜10月上旬の1ヶ月です。国家試験なので、全ての都道府県で社会福祉士の試験が実施されるわけではありません。北海道・青森県・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福島県・鹿児島県・沖縄県です。(介護福祉士と同じ地域です)受験料は12,100円です。

試験科目

社会福祉士の試験科目は多く13科目あります。社会福祉原論・社会保障論・公的扶助論・地域福祉論・心理学・社会学・法学・医学一般・老人福祉論・障害者福祉論・児童福祉論・社会福祉援助技術・介護概論です。試験科目からもわかるように、社会福祉士は幅広い知識が要求されます。全てマークシート形式ですが、問題数は150問あります。現在は、すでに精神保健福祉士の資格があれば8科目が免除されます。

合格率

平均的な合格率は30%程度といわれていますが、ここ数年は28〜29%前後の合格率です。13科目合計の点数が60%程度の正答率があれば良いとされていますが、それぞれの科目において得点がないといけません。

勉強方法

精神保健福祉士の資格を取得していれば受験科目は5科目ですが、それ以外は13科目全ての勉強をしなくてはいけません。何年かかけてゆっくり勉強していこうと考えているのならば、独学という方法もあります。ですが、継続的に根気強く勉強をしていくのは難しいですよね。短期間で効率的に勉強していく必要があります。受験資格がない場合は、まず受験資格を得るための勉強も必要です。

   

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