介護と福祉の資格
7.人、家族、そして地域を直接サポートする重要な仕事、介護と福祉のプロはこれからもその需要と人気が続くと予想されますが、今後ヘルパーが介護福祉士に一本化されるなど、ハードルもまた高くなりつつあるのが現状です。
介護職員基礎研修
2005年に発表され、2006年秋から実施される新しい資格が『介護職員基礎研修』です。将来的にはホームヘルパーがこの資格に変更されていくのですが、すでにホームヘルパーの資格を取得していると、一部研修が免除されます。まだまだ情報が少ない『介護職員基礎研修』とはどんな資格なんでしょうか。
介護職員基礎研修とは?
現在、訪問介護の仕事はホームヘルパー2級以上を取得していることが望ましいとされながらも、人材不足から一部の介護サービスでは資格のない人も働いている状況です。ですがこれは能力や知識の差が大きく、介護を必要とする人に均等なサービスを提供できません。そこで2006年度より導入されるのが『介護職員基礎研修』です。介護職員基礎研修は、これから介護職員として働こうとしている人を対象として、基礎的な知識や援助の技術、対人理解などを習得し、将来的には介護福祉士を目指していくための資格です。厚生労働省は、将来的に「介護職員として勤務するには介護福祉士の資格を取得していることを基本とする」を目標としています。介護職員基礎研修はその移行措置として、ホームヘルパー2級以上の資格取得者、無資格者を対象にした資格なのです。介護職についている人全員の能力向上が目的です。
介護職員基礎研修の資格を取得したい
一定期間は移行時期として、ホームヘルパーと並行する職業ですが、将来的にはこの介護職員基礎研修に統一されていきます。『一定期間』とはどのくらいになるのかはまだはっきりしていませんが、ホームヘルパーの需要が大きいことを考えると数年はかかるのではないでしょうか。
受験資格
ホームヘルパーの資格・実務経験の有無に関わらず、誰でも介護職員基礎研修は受講することができます。ただし、持っている資格や実務経験の期間によって講習時間がかなり違います。
研修項目
全部で10科目あり、どれも講義と演習がセットになっています。基本は1科目につき30時間行なわれますが、『介護におけるコミュニケーション・関係作りの視点と介護技術』のみ90時間行なわれます。全ての講義を受講すると360時間になります。
生活支援の理念と尊厳の理解
制度・サービスの理解
障害と疾病の理解
認知症の理解
介護におけるコミュニケーション・関係作りの視点と介護技術
医療・看護との連携
ケアワークにおけるソーシャルワーク
生活支援のためのアセスメントとプラン
生活支援の支店と生活援助技術
介護職員の倫理と職務
また、ホームヘルパーの講習と大きく違うのは、受講すれば取得できるのではなく、筆記試験や実技試験、レポートがあるので一定レベル以上の知識・技術が身につかないと修了することができません。実習期間は140時間で約2週間かけて行なわれる予定です。
研修時間
現在、持っている資格によって研修時間が大幅に異なってきます。最大で500時間もの講習・実習がありますが資格を取得していると一部免除されます。
ホームヘルパー1級を持っている
講義・演習:一部の講義が免除されるので60時間
実習:なし
合計:60時間の受講で資格取得が可能です。
ホームヘルパー2級で実務経験が1年以上
講義・演習:一部の講義が免除されるので150時間
実習:なし
合計:150時間の受講で資格取得が可能です。
ホームヘルパー2級で実務経験が1年未満
講義・演習:一部の講義が免除されるので210時間
実習:140時間
合計:350時間の受講で資格取得が可能です。
ホームヘルパー3級または無資格で実務経験が1年以上
講義・演習:一部の講義が免除されるので300時間
実習:なし
合計:300時間の受講で資格取得が可能です。
ホームヘルパー3級または無資格で実務経験が1年未満
講義・演習:全ての科目を受講するので360時間
実習:140時間
合計:500時間
勉強方法
ホームヘルパーの資格取得以上に時間をかけて行なわれる講習ですし、受講すれば資格が取得できるわけではありません。日々しっかりと勉強する必要があります。また、新しく導入される資格ということもあり、通信教育が行なわれるのも2007年度からになるでしょう。